2010年9月29日水曜日

イムヒョンサン「キャバレー総合編」
임현상 "캬바레 종합편"

 ここで紹介しているような音盤、つまりいわゆるポンチャックとか、無難に「トロットメドレー」っていうか、まあとにかくこの手の音盤には「경음악(軽音楽)」と表示されているものもよくあって、これが何かというと、日本語での「イージーリスニング」という意味ではなく「歌は入ってませんよ、演奏だけですよ」っていう意味なんです韓国では。
 ではなぜこういうものがあるかといえば、「カラオケの練習用」ではなく、「社交ダンスの伴奏用」なんです。好きなんですよ韓国人は踊りが。

 ポンジュノ監督「母なる証明」で、最初のシーンと最後のシーンで「母」が踊るのを「異様なダンス」と表現した映画評がありましたが、韓国ではちっとも「異様」じゃないんですよ。「ペパーミントキャンディ」でのソルギョングの踊りだって、主人公の異常な精神状態をあらわすものでは、決してないんです。むしろその反対です。
 この、日本人の想像を超える「韓国人の踊り好き」に理解がないと、たとえば、上記のような映画を、誤解することになりかねない。と、思います。

 だいぶ脱線してしまいました。
 えーっと、それで、私はこの「軽音楽系」の音盤は「歌がないからつまらない」という先入観から長いあいだ敬遠してたんですけど、そんな私の横っ面をはたいて目覚めさせてくれたCDが、これです。


 また脱線しますけど、うちの子が1歳位前後の一時期、CDを開ける→中身ビリビリ、という遊びにハマった時期があって、CDフェチの私は甚大な被害を蒙りました。
 このCDもそれなんでジャケットが残ってないんですがとにかく、イムヒョンサン「キャバレー総合編」でございます。

 私はこれを初めて聴いたとき、スピーカーから音が出た瞬間、大爆笑してしまいました。今回、試聴用データを長めに作りましたので、皆さんも可能なかぎり大音量で聴いてください。

 ♪ 사랑의 메아리〜즐거운 일요일(愛のこだま〜ビューティフルサンデー)

 出だしでは爆笑しましたが、後半の「雪が降る」とか「ラクンパルシータ」なんかは、それなりにマジメに聴けました。ピアソラっぽいっていうか。

 なお、私はこのCDから自分の携帯(auでSHARP製)用に.mmfという拡張子のデータを作って、使っております。使える方はダウンロードしてください。

 >>kyabare.mmf


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