今回とりあげるのも前回と同じく軽音楽系/キーボード系でございます。
粗製濫造のポンチャック業界にあっては、ちょっと評判が良いとすぐにシリーズ化されて内容の薄い2集とか3集とかがすぐに出るので、私は原則として「1集」を紹介することにしています。
しかし例外もあって、それは2でも3でもなんでも一定以上の水準を保つ、いわば職人気質のポンチャッカーの作品です。
今回ご紹介するキーボーディストのオセウクさんはまさにそのうちの一人で、今回「OK! 電子オルガン」の「3集」を紹介するのは、出来の良し悪しではなく、収録曲に対する個人的な好みの反映です。
♪ 회전의자(回転椅子)
前回ご紹介した「鍵盤上の魔術師(ジャケットの宣伝文より)」イムヒョンサンさんに較べると、派手なところがなく地味で、面白みに欠けると思われるかもしれません。
しかしこれらの作品はあくまでも「社交ダンスの伴奏用」であります。
自らの技術を殊更ひけらかすことはないけれども、スタジオでもキャバレーでもどんな場面でも変わらぬキッチリとした仕事ぶりは、社交ダンスの伴奏者として理想的でありましょう。
この手のヤツはキーボードから録音機材に直結なのか音も良いので、無理に圧縮したりせず、プレーヤーやヘッドフォンなどの再生装置にも気を使うと、タイトなリズム感とスペーシーな音空間を堪能できます。
何を隠そうポンチャック研究者として私はこの人を高く買っており、このブログでもこれから何度も登場していただく予定です。
ちなみに、以前ご紹介したパダアボジ=チェジャンボンさんの、最近入手したDVDも伴奏がこの人です(ジャケット等に伴奏者の名前がなかったのですが、制作会社に電話で問い合わせて確認しました)。
「오(オ)」「세(セ)」「욱(ウク)」、この3文字は覚えていてください。
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