「テクノ」といえば日本人にとって、YMOとかクラフトワークとか、多少なりとも知的なイメージがありますね。
しかし韓国では「テクノ」と言えば、ユーロビートとかトランスとか、あるいはヒップホップのように、どちらかと言えばハードで激しいイメージがあるようです。とにかく、打ち込みが多用されていてダンサブルなら、なんでも「テクノ」です韓国語では。
韓国の大衆音楽界で「テクノ」が流行ったのは、95〜96年ころにCLONというヒップホップのユニットのデビューによって、だったと記憶しますが、そのテクノブーム(打ち込み多用ブーム)に乗って作られたのが今回紹介する「ポンチャクおばさんメドレー」です。
まず、内容のすべてを物語るようなこのジャケット写真! すばらしいのひと言につきます。
また、ヘナヘナの歌声に、打ち込みを多用したハードな音作り。この正反対の二つのものを、ゼツミョーに組み合わせたプロデューサーの手腕には、脱帽するしかありません。
♪ 세상은 요지경(世間は万華鏡)
スバラシイのでもう1曲オマケしちゃいます。
♪ 처녀 뱃사공(娘船頭)
この他にも、「딸 칠형제(七人姉妹)」とか「홍콩아가씨(香港娘)」などのような、ポンチャクCDとしてちょっと珍しい曲も入っているのもうれしいところです。
選曲/アレンジ/歌唱/デザインワークのどれをとっても非の打ち所のない、テクノ系初期の名作です。
ポンチャックの音盤なんて、10枚買ったとしてもイイのはそのうち1枚あるかないかですが、タマにこういうのがあるから、ポンチャク漁りは辞められません。
なお、シンシネさんは、熱心な韓流ファンならご存知かもしれませんが、本職は女優です。純朴な田舎のおばさんなどの役で、映画やテレビで活躍しています。
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