2010年10月14日木曜日

「神がかりのミンスンア」ディスコ観光用
"신들린 민승아" 디스코 관광용


 このCDはたぶん、イバクサが日本でもちょっと売れた96〜97年ころ輸入されたものだと思います。
 でも売れずに、その後何年か、売れ残りを集めたタワレコの安売りワゴンで私を待っていたのです。確か500円くらいでしたね。
 内容も値段にふさわしく、安っぽく軽いものとなっていて、今聴くと、IMF事態(=通貨危機)以前の、まだ気楽だったころの韓国の乾いた空気が反映されているようにも感じられます。

 ♪ 한 오백년(恨五百年)

 こんなに軽くていいのだろうか? と心配になるくらいの「恨五百年」ですが、イバクサほどの悪ふざけもなく、聴きやすいし踊りやすくてイイですね。

 余談ですけど「한 오백년」は漢字で「恨五百年」と表記されることが多くて、私もその通り受け取っていたのですが、実は「大体五百年」「ざっと五百年」という意味なんだそうです。
 歌いだしの「한 많은 이 세상」は確かに「恨(ハン)多きこの世」で良いのですが、「한 오백년 살자는데」は「ざっと500年は生きようとするのに」が正しい、と、民団新聞に出てました。
 言われてみれば確かにそのようですが、「恨五百年」と「大体500年」じゃあ、受ける感じがずいぶん違いますね。

 このCDには「恨五百年」以外にも、江山アリラン/密陽アリラン/花タリョン/焼き栗タリョンなど、全然ハンがメッチョってない、アリランやタリョンや各種民謡のオンパレードで、どれも「恨五百年」と同じく軽ーい調子でメドレーしますから、これからの季節、コスモス街道をちんたらドライブ、なんていう時のBGMにもちょうど良いと思います。
 iTunesに入れたらちゃんと曲名が出たので、単体ではないのでしょうが、5〜6枚組の1枚として今も売られているのではないでしょうか?

 ミンスンアさんはこの他にもたくさんのCDを出していて、最近では、私が密かに注目していた若手女性ポンチャッ歌手とコラボしたりもしています。軽快なノリが持ち味の、良い歌手なのですが、ちょっと当たり外れが大きいのが難点です。この「신들린〜」シリーズも2集以降は本当にウンコでした。

 最後に、本家(?)チョーヨンピルの「恨五百年」もどうぞ。



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