2011年10月26日水曜日

ナウンド「民謡ディスコ」
나운도 "민요 디스코"

 まあいろいろあって、私自身その存在を忘れていたこのブログ、思うところあって復活させることにいたしました。前回のエントリーが2月となってますから、実に8カ月ぶりの更新となります。皆さま、お懐かしゅうございます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、今回はこの人、ナウンドの「民謡ディスコ」でございます。


 私、最初にこのジャケット見たときには苦笑してしまいました。だって、「ナウンド」ですよ? いかにもナフナとソルンドを足して2で割ったみたいじゃないですか?
 顔だってナフナっぽい白髪坊主だし。いかにも「パチモン臭い」と感じたってそりゃあなた、無理はありますまい。
 店で私は、本物ナフナのハデハデジャケットDVDとどっちを買おうかと一瞬悩みましたが、当然こっちにしました。

 再生してみて驚いたのは、普通こういうのって、楽しげに踊る男女の映像が出てくるものなんですけど、これは、出演者がナウンド一人だけなんです!
 ナウンド一人に焦点を当て、彼が何台ものキーボードを器用に弾き分けながら、伸びのある声で歌う様子が流れるだけ。ただひたすら、ナウンドの歌声とキーボードのテクニックを、間近で堪能すると。そういう趣向となっております。

♪ニルリリヤ 닐리리니야

 どうですか、チンタラした民謡のリズムをここまでハイスピードにアレンジする能力、リズムのキレ、キーボードのテクニック、歌唱力、どれもすばらしいですよね! 最初、パチモン臭いとか思っちゃった自分が恥ずかしい!
 ポンチャックと言えばイバクサ(李博士)か、せいぜい踊りまくりの観光ディスコみたいなイメージしか持っていない方には、彼の、ミュージシャンとしての技能の高さは衝撃的ではないでしょうか?
 まあ、技能には衝撃を受けても、安っぽいエフェクトがテンコ盛りなのがポンチャックのポンチャックたる所以なワケですけどね。最後の方、サブリミナルのように写る、太ったオレンジチマチョゴリおばさんも、別の意味で衝撃でした。

 彼の場合、確かに技能が卓越しているからこそソロでDVDも出たのでしょうが、他のたくさんのポンチャクシンガーだって「既存の曲を自分なりにアレンジし、たくさんのキーボードを弾きこなし、歌も歌う」というスタイルはナウンドと一緒です。
 ナウンドのようなポンチャクシンガーが、韓国全土に無数にあるキャバレーやナイトクラブ、舞踏場と同じくらいか、もっと多く存在するのです。さすがですよね大韓民国。ポンチャックだってあなどれませんよ!

 キャバレーも、韓国のキャバレーはあくまでも踊りを踊る、いわば中高年のディスコかクラブみたいなもので、日本のキャバレーとはだいぶおもむきが違いますから、韓国のポンチャク文化に興味のある方は、一度入って見るのも良いかと思います。
 農閑期の地方都市のキャバレーなんか、午後の早い時間から、熟男熟女でにぎわっておりますよ!

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