さて再開第2弾はこれ、イバクサ「ハイウェイラップダンシング−元祖韓流スター」です。
実は私、イバクサってもともとあまり好きじゃないんですよ、声がね、どうもこう、聴いているとなんかイライラしてきたりとか。
でも日本ではやっぱり「ポンチャック」と言えば「イバクサ」みたいな風潮があって、ツイッターにもイバクサのBotなんかもあるし、知名度はダントツですよね。
もちろん私だって、ポンチャックという音楽スタイルを日本に広めた彼の功績は大いに評価してますけど。しかし逆に言えば、彼のせいで、ポンチャックという言葉が、日本でも韓国でも誤解されてしまったところがあり、その弊害もまた、大きかったと思うのです。
まあとにかく、今回の、といっても発売は2006年ころみたいですけど、このアルバム。2枚組で、1枚目が主に新しめトロットヒット曲メドレー、2枚目が主に、韓国の7080ブーム(70〜80年代のフォークソングやグループサウンズなどへの懐古趣味)を反映したグループサウンズメドレーみたいになってます。
1枚目のトロットっぽいのはまあ、いつもの彼のスタイルですから、特に言うこともないです。もはや貫禄です。
しかし問題は2枚目なんだよなー。
選曲はイイんですよね、私もこのへんの韓国グループサウンズ、大好きですから。ただそれらの歌を、キーボイスとかサヌリムとかの曲を、イバクサが歌うのを聴きたいかというと…。
彼自身、あんまりノリきれてないみたいなところもあるし、ちょっと無理があったんじゃないでしょうかね?
中でも理解に苦しむのが最後の3曲。「나는 너를(私はあなたを)」と「미인(美人)」という「コリアンロックの父」シンジュンヒョンの名曲2曲の間に「독도는 우리땅(独島はうちの土地)」を挟んでんの。
元祖ポンチャクアイドルのキムヘヨンの昔の音盤にも入ってましたけど、90年代と現在とでは、両国ナショナリズムのトンガリ具合が違いますから。シャレですまないというか…。
日本での再デビューはあきらめたんでしょうか? 最近、明◯電気が関心を持ってたようですけどね。
日本で有名になった彼がこういう歌を歌うことを韓国ではよく「概念がある」なんていう言い方で賞賛したりするんですけど、たとえそう思っていても口に出さない方がよほど「概念がある」と私なんかは思います。
どうせ解決できないんだから、だまって「새들의 고향」のままにしておいたらいいんじゃないでしょうか「독도」は。
歌としては嫌いじゃないんですけどね。
そんなわけで(?)、「나는 너를」を聴いてみてください。
>> 나는 너를 私はあなたを
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